2026年第17回 高校生の「建築甲子園」実施・応募要領 | 公益社団法人 日本建築士会連合会

TOP > 高校生の「建築甲子園」 > 2026年第17回 高校生の「建築甲子園」実施・応募要領
高校生の「建築甲子園」

2026年第17回 高校生の「建築甲子園」
“地域のくらし-地域に根ざし自然と共生する15人が住むための建築”

地域のくらし-地域に根ざし自然と共生する15人が住むための建築

出題者 審査委員長 横内 敏人
横内敏人建築設計事務所代表

今回のテーマは以下の3つのことについて考えてもらいたいと思います。
1つ目は日本の建築の伝統とこれからの建築のあり方についてです。日本の伝統的建築、特に住宅は地元の山で育った木と、田んぼの土と、竹と草と紙など、すべて身近にある自然素材でつくられていて、生産エネルギーが低く、持続可能で合理的なものでした。また深い庇や縁側、土庇といった中間領域が豊かで、さらに襖、障子、雨戸など開口部も重層的に構成されていて、建築的な工夫により自然を生かし、日本の気候風土の中で夏冷しく、冬は暖かくすごせるようにできていました。このように日本の伝統的建築は、地域に根ざし、自然と共生する思想に満ちたものでした。家の外には必ず庭があり、家と庭が一体的につくられているのも、その思想の現れだと思います。このような日本の伝統的建築に内存する思想は、これからの建築のあり方にも大切な方向性を示していると思いますので、それを現代にどう生かすかについてまず考えていただきたいと思います。
2つ目は集まって住むことの意味について考えてもらいたいということです。
 現代社会ではスマートフォンやSNSなどの発達により、個人が対人コミュニケーションを伴わなくても世界中とつながることができるようになり、個人が自分の興味がある情報や個人に直接アクセスできるようになりました。その意味で、社会は急速に個人主義的になりつつあるように思えます。しかし社会が個人主義的になればなるほど、逆に人とのつながりが求められ、必要とされることもあるのではないかと思います。個人が孤立して生きる社会は効率も悪く魅力的ではありません。多様な価値観と生き方を尊重しつつ、お互いに足りない部分を補い、助け合いながら暮らす豊かさについて考えてみてください。
 その形はさまざまです。多世代の家族が集まって住む大きな一軒家でも構いません。地域産業を支えるための職住一体で従業員も一緒に住むことができる施設も可能です。高齢者たちと子育ての中の若い夫婦たちが共にくらす集合住宅も時代の要求に合っているかも知れません。あるいは価値観や生き方が共通した者同士が集まって住むという形もあるかも知れません。とにかく、一般的なアパートやマンションのように、歳も知らない他人がただ集まって住むという形ではなく、集まって住むことでより豊かな生活がもたらされる形を考えてください。
 最後に、建築について考えてください。建築とは時代が変わり、当初の機能が失われたとしても、変わることなく人々に感動を与える空間的魅力をそなえた建物のことです。残念ながら今の日本の住宅の耐用年数は平均で40年程度だと言われています。今回は時代の変化と共に消費されてしまう建物ではなく、時代を越えて愛され続ける魅力的な建築を考えていただきたいと思います。
以上、若者らしい、将来の日本にふさわしい提案を期待していますので頑張ってください。

◆審査方法・提出先(2026年度)

応募された作品は、先ず、県大会予選(都道府県建築士会単位での審査)を行います。
県大会で選抜される作品数は、県の応募総数を3で割って四捨五入した作品数が全国選手権大会(連合会審査)へ提出されます。但し、県の応募総数が1作品の場合は、その1作品を提出するかしないかを県で判断します。
*県大会予選の実施方法については、別途に各都道府県建築士会から案内します。

2026年9月末日
学校所在地の都道府県建築士会提出締め切り
・郵送の場合は当日の消印有効とします。
・持参する場合は、土・日・祝日を除く午前10 時~午後5 時迄とします。

11月中旬 一次審査
一次審査:県大会で選抜された作品の中から10作品程度選びます。
一次審査通過校へは、連合会より通知するとともに、最終審査会でのプレゼン用動画の提出を依頼いたします。
プレゼン時間は、1校5分00秒を超えない、ファイルはwindowsで再生可能なデータファイルをDVDで提出いただきます。詳細につきましては、通知時にご案内させて頂きます。

12月中旬 最終審査
一次審査通過校より提出されたプレゼン動画を視聴し審査を実施し、優勝、準優勝ほかを決定します。

◆入賞及び賞金

①優勝1点 10万円
②準優勝1点 7万円
③審査委員長特別賞 6万円
④教育・事業本委員長特別賞、青年委員長特別賞、女性委員長特別賞、まちづくり委員長特別賞 各5万円
⑤優秀賞(最終審査に残った①~④を除く) 3万円
⑥奨励賞(全国選手権出場校の内①~⑤の受賞校を除く) 1万円
各賞に応じて賞状を監督、選手全員に贈ります。賞金および賞品を受賞チームへ贈ります。

◆入賞発表

2026年12月下旬(予定)

◆協賛企業

株式会社 総合資格<総合資格学院>

ステッドラー日本 株式会社

※五十音順・敬称略
  (ご支援をいただいている法人、団体の皆さまを掲載いたします。)

◆お問い合わせ先

(公社)日本建築士会連合会 建築甲子園事務局 事業部 e-mail:jigyo1@kenchikushikai.or.jp