TOP高校生の「建築甲子園」実施・応募要領

締 切:平成27年10月末日
提出先:学校所在地の建築士会
結果発表:平成27年12月
表彰式:平成28年1月(予定)

建築甲子園は、(公社)全国工業高等学校長協会の「ジュニアマイスター制度」認定プログラムです。

建築甲子園実施応募要項(pdf)


燃えろ!建築甲子園 “地域のくらし-空き家を活かす-”

審査委員長 片山 和俊/建築家、東京藝術大学美術学部建築科名誉教授

ここで変えたいと思う。 “地域のくらし”という基本は守るが、“空き家を活かす”というサブテーマを加えたい。これまでの5年間は、“地域のくらし”を繰り返し進めてきた。多くの真剣な取組みと提案によって各地のくらしが鮮明になり、参加校相互に刺激がもたらされ様々な応援と賛同も寄せられた。従ってこのまま進めていく選択肢もあるが、手詰まり感が提案の中に感じられてきたことも確かである。再考一新“空き家を生かす”を来年度加えることにした。  それにしても将来を予測することは難しい。更にその予測をリアルに感じ取り、受入れることは容易ではない。バラ色の未来の予測ならばまだしも、その逆となると誰でも事態を直視したくないものだ。けれども私たち日本の未来には、そういう難しい事態が間近に迫っているようである。 その兆候の一つが、最近目にすることが多い空き家活用の各地の様々な取組み。日本の人口は、2008年をピークに人口減少に転じ、このまま何も手を打たなければ、2010年に1億2806万人の日本の総人口は2050年に9700万人、今世紀末2100年には4959万人、40%まで急減するという。(※1) こういう厳しい推計から見ると、空き家の増加はこれから問題が更に拡大深化していく端緒に違いないのだ。

現実は確かに厳しい事態を迎えるかも知れない。けれども静観していても始まらないことだ。故赤瀬川源平氏が高齢者の老化現象を「老人力がついてきた」と捉え、プラス思考へ変えたような逆転の発想はないものだろうか。空き家をマイナス問題として暗澹たる気持ちに浸っているのではなく、プラスに転じる発想、例えば“空き家力がついてきた”と考えたらどうだろうか。増える空き家を利用・転用・活用機会が増えると捉える意識転換。転居・移住など人が動くイメージも浮かぶ。難問を可能性の探求に変えるところから、地域のくらしに未来を築けないだろうか。

もっと長い眼でみれば、人口の増減はどこの国や社会にも起こりうることだ。新陳代謝に増減はつきものである。最近読んだ本に、物事が破壊や崩壊に向かって進んでいく過程をエントロピーとすれば、エントロピーの速度をリカバーし、破壊・崩壊という流れを修復、再生・蘇生へと向かわせる機能をシントロピーといい、生命には両方が備わっているとあった。(※2)

ここで慌てることなく、若い高校生の君たちが“空き家力”を切開きシントロピーに貢献してみたらどうだろうか。君たちの提案に周りの地域の人たち、いや日本中の人たちがワクワクするような状況が生まれるかも知れない。この未来に本当に立ち向かえるのは私たちではなく、君たちの世代だ。瑞々しい発想に期待し提案を待っている。

参考文献:
(※1)「地方消滅」増田寛也著、中央公論新社、(※2)「病気にならない生き方」新谷弘美、サンマーク文庫

※「建築甲子園」は、公益社団法人全国工業高等学校長協会の「ジュニアマイスター制度認定プログラム」です。

1.応募対象者

建築教育課程のある工業高校、高等学校、工業高等専門学校(ただし、3年生までとする)を対象とし、教員が監督、同校在学生を選手としたチーム編成での応募とします。

2.応募要領

今回の建築甲子園では、全国的にますます増えて続け、社会的問題にまでなっている身の回りの「空き家」をテーマにします。去年までのテーマであった「地域のくらし」を基本としているのには変化がありません。皆さんが育ってきた地域の環境に多大な影響を及ぼしているにも関わらず、「空き家」は放置状態ともいえます。「コンバージョン(用途を変えること)」、「リノベーション(間取りを変化させるなどの改修)」、或は、「新たな建築」を付加させることなどによる活用や再生の提案を期待しています。

その提案の記述や図面(建築設計や内装設計)による表現方法は、応募者にお任せしますが、テーマの理解度、提案度、具体性、独創性、表現力(プレゼン)等から審査します。

2-1 空き家

皆さんの住んでいるところなら、自由に設定しても構いませんし、現実に地域に存在している「空き家」をモデルにしても構いません。

2-2 場所・敷地

実際のお住まいの地域を原則としますが、皆さんの希望や期待を込めた想定のもとでの設定も可とします。

2-3 空き家と地域(場)との関係

空き家になった背景、つまり、地域の抱える問題から家族にいたる諸事情などの結果、改善された景観や環境を図面で表現してください。


建築甲子園応募申込書

参考

以下の提案ボリュームモデルを参考に、表現したい内容により自由に考えて、若さあふれる創意工夫ある提案をお願いいたします。

●みなさんの地域の記述・表現について

図面による表現  :近隣説明図・景観特徴説明図や写真などを使ってください。
文章記述による表現:600字程度を限度とします

●みなさんの提案に関する記述・表現について

建築概要:空き家(他の付属建物があれば別に表現)の構造・規模 面積表
工事要旨:空き家以外の部分も含む 新築・増改築など
図  面:提案図—配置図・平面・立面・断面
旧建物—空き家になる前配置図・平面・立面・断面
提案要旨:600字を限度とします。

3.応募作品の提出について

3‐1 提出作品

応募作品の提出について

・作品の提出は、各校で選抜してください。
・応募点数は、1校5点以内とします。
・作品は、スチレンボードなど丸まるくせの少ない台紙を使用し、最終的にA1判横使い(A2判2枚またはA3判4枚の貼り合わせでも可)パネル1枚になるように取りまとめてください。
ただし、額装は不要です。
・模型がある場合は、写真にして組み入れてください。

3‐2 提出期限

・平成27年10月末日
・郵送の場合は当日の消印有効とします。
・持参する場合は、土・日・休日を除く午前10時~午後5時迄とします。

3‐3提出先

学校所在地の都道府県建築士会

3‐4 提出方法

連合会または建築士会のホームページにある所定の応募申込書(A-4版の用紙)を、応募作品と一緒に提出してください。

3‐5 質疑応答

質疑応答は行いません。

4.審 査

4‐1 審査の流れ

応募された作品は、先ず、県大会予選(都道府県建築士会単位での審査)を行います。
県大会予選で選抜された作品が全国選手権大会(連合会の審査)へ提出されます。
*県大会予選の実施方法については、別途に各都道府県建築士会から案内します。

4‐2 全国選手権大会審査員会

審査委員長 片山和俊(東京藝術大学名誉教授)
審査員   本会の教育事業本委員長、まちづくり委員長、青年委員長、女性委員長

5.賞及び入賞発表

5‐1 入賞及び賞金

①優勝1点 10万円、
②準優勝1点、5万円
③ベスト8(①、②を除く6校)、3万円
④審査委員長特別賞、2万円
⑤教育・事業委員長特別賞、2万円
⑥奨励賞(全国選手権出場全校) 1万円
各賞に応じて賞状を監督、選手全員に贈ります。賞金を受賞チームへ贈ります。

5‐2 入賞発表

平成27年12月(予定)。

6. 応募作品の返却

ご希望により応募作品を着払い宅配便で返却いたします。返却に要する費用は申込者の負担とさせていただきます。

7. 著作権

入賞作品の著作権は入賞者に帰属しますが、本会が競技に関する公表(ホームページ、出版を含む)をする場合は、その権利を無償にて使用できるものとします。

8. お問い合わせ先

(公社)日本建築士会連合会 建築甲子園事務局(担当:事業部/阪本・高橋)
TEL 03-3456-2061  FAX 03-3456-2067
mail jigyo1@kenchikushikai.or.jp
http://www.kenchikushikai.or.jp/