第52回建築士会 やまがた大会 「大会へのいざない」 | 公益社団法人 日本建築士会連合会

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第52回建築士会全国大会 「やまがた大会」へのご案内

出羽の国から開く建築士の新時代~市民とささえあう地域づくり~

山の向こうのもう一つの日本
- エドウィン・O・ライシャワー博士の碑文より

ここ山形は、一県一河川の母なる最上川と、北は新庄神室連峰・東は蔵王連峰・南は飯豊吾妻連峰・西は朝日連峰の山々に囲まれし国。この国は「出羽の国」またの名を「最上(さいじょう)の国」といわれています。
最上川は、置賜・村山・最上・庄内と県内4地区を結び「物・人・文化」を運び、互いに交流を深めつつ、それぞれの文化を育んできました。駐日大使でもあったライシャワー博士が山形を訪れ表現した「山の向こうのもう一つの日本」はここ山形にあります。
ここ数年で建築士の社会的責任への関心は高まり、昨年の11月28日より、建築士法・建築基準法の施行がなされ、いよいよ定期講習・登録業務・重要事項等の説明の義務化がスタートし、建築士の新時代の幕開けとなりました。
これは、我々建築士にとって根本から問い直されることであり、建築士としての使命の原点を再確認すべき時期にきています。
10月16日に山形で行なわれる「第52回建築士会全国大会やまがた大会」のテーマ「出羽の国から拓く建築士の新時代」は、これらの建築業界を取り巻くさまざまな状況変化の中で、これからの建築士のあり方を考え、語らい、発信する大会にしたいと切に願い、連合会・東北ブロック会・山形県建築士会が一丸となり準備を進めております。
また、サブテーマ「市民とささえあう地域づくり」にもありますように、置賜地区では直江兼続と上杉景勝ゆかりの地、米沢から「最上川源流、上杉のまちづくり」、上杉鷹山が奨励した食べられる垣根「うこぎの垣根」を街並みづくりに生かし、地域をつくる様子。村山地区からは「蔵プロジェクトと協調のまちづくり」、最上地区は「金山杉によるまちづくり」、庄内地区は「みなとまちづくり」、先人が伝えた文化をどう生かすべきか、建築士と市民が協力し支え合いながらまちづくりを行っている様子をセッションで発表し、さらにより深く考えていきたいと思っております。 工業デザイナーの奥山清行氏をお迎えしての記念講演会。
山々と自然、歴史に残る街並み・建築物、山形名物の芋煮・蕎麦・米沢牛など山形の食文化、人情あふれる温かい人々。
「山の向こうのもう一つの日本」をお楽しみいただきたいと思っております。

なせば成る なさねば成らぬ 何事も
成らぬは人の なさぬなりけり
米沢藩主  上杉鷹山

鷹山の歌のごとく、山形県建築士会一同は、全国の皆様にお越しいただけることを楽しみに準備を進め、お会いできる日を心待ちにいたしております。

山の向こうのもう一つの日本さ来てけらっしゃい!


平吹 和之
第52回建築士会全国大会
やまがた大会実行委員長
(社)山形県建築士会会長