TOP > 建築関連情報 > 建築技術等情報データベース67m大スパン鉄骨構造 ブルーインパルス格納庫のジャッキアップと曳家による基礎嵩上げ工事

番号:【2014.01-016】

情報:67m大スパン鉄骨構造 ブルーインパルス格納庫のジャッキアップと曳家による基礎嵩上げ工事

発信:建築技術等部会 浦江真人(東洋大学)

東日本大震災の津波により、航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)も敷地全体が約2mの浸水被害に遭い、松島基地を活動の本拠地とする航空自衛隊のアクロバットチーム「ブルーインパルス」の専用格納庫に津波対策工事がなされた。

スパン67m、奥行き42m、高さ12.6mの鉄骨構造の格納庫全体を4m嵩上げする工程は、鉄骨架構のジャッキアップ(3.97m)、盛土上(工事完了後はエプロンとなる)へ曳き家による水平移動(62m)、既存基礎解体と基礎躯体新設(約3.5m)、新設基礎上へ曳き戻し(62m)、ジャッキダウンと定着という手順である。

鉄骨架構が既存基礎から切り離された状態では、67mの大スパン門型トラスの柱脚に約60tのスラスト力がかかるため仮設柱とタイバーが設置された。また、震度5強の地震では、100tの水平力が、最大風加重は66.4tとなる。約1年間の工事期間中は、地震や風への対策も施し、「架構の変形」と「部材に発生する応力」をリアルタイムモニタリングし鉄骨架構の健全性管理がおこなわれた。

出典:建築技術2014年1月号 「連載 新時代を拓く最新施工技術(第51回)」

著者:渡邉高朗+中田寛二(東急建設)

監修:日本建築学会 建築社会システム委員会 建築生産小委員会

(株)建築技術     これまでの連載リスト