2012年 第3回 高校生の建築甲子園 審査経過 | 公益社団法人 日本建築士会連合会

TOP > 高校生の「建築甲子園」 > 2012年 第3回 高校生の建築甲子園2012年 第3回 高校生の建築甲子園 審査経過

1.審査基準/審査方法

(1)評価点について
・テーマの理解度(人間味や取り組み姿勢を加味)、具体性、独創性、表現力(プレゼン)等

(2)審査方法/審査の進め方
野球の甲子園と同様に、抽選による対戦組み合わせを設定し審査を進める。
第1回戦、2回戦の審査では、ベスト8進出をかけて戦う16校を審査員の協議により選出する。
強豪校同士が早い段階で激突することを避けるため、予めシード校3校を選出し、ベスト8から登場させ、最終的に勝ち上がり2校による決勝戦で優勝校を決定する。

■第一回戦
①応募全作品に対して各委員A、B、Cの評価をつける。
②シード校の選出
早期での優秀作品同士の対決を避けるため、シード校を選出。
先ず各委員イチオシの作品を4~6校をあげる、全員の協議により第1シードから第3シードを選出。シード校はベスト8から登場させる。
③シード校を含め計13点を選出する。(シード校がベスト8から出るため)
■第二回戦
①二回戦前に決勝までの組み合わせ抽選をアミダくじで決める。
②シード校を除く一回戦勝ち上がり10校が対戦し、勝者5校がベスト8へ勝ち上がりとする。

■準々決勝(ベスト8)から決勝まで
①シード校3校と勝ち上がり5校の計8校によるトーナメントとする。

■表彰作品
①優勝、準優勝、左記を除くベスト8、審査委員長特別賞、奨励賞(左記入選外の出場全校)

2.審査経過

(1)応募状況

38道府県より38作品(地方大会での総数は63校より97作品の応募)

(2)審査経過

1)第一回戦13:30~14:30
①先ず、審査方法に基づきシード校候補として各委員4~6点を選出
4票獲得:作品No.25
3票獲得:No.15
2票獲得:No.10、21
1票獲得:No.12,14,22,34,44 審議の結果、第1シードを4票獲得のNo.25とし、協議により、第2シードをNo.21、第3シードをNo.15とする。
②上記のほか以下の2回戦進出校を選出
2票獲得:No.10
1票獲得:No.12,14,22,34,44
加えて、No.11,37,41,45を選出

2) 第二回戦14:30~15:00
①第1試合 No.11 VS No.41 =勝者No.11   頑張っている感は11。41は作品タイトルがやや残念。
②第2試合 No.14 VS No.22 =勝者No.14  
14まっすぐすぎるか。22はアングルは良いのに具体的な提案が欲しかった。僅差の勝負
③第3試合 No.44 VS No.34 =勝者No.44  
津波への取り組みは44だけ。社会性を考えると44が上。
④第4試合 No.10 VS No.12 =勝者No.10  
12の意図がつかめない。
⑤第5試合 No.45 VS No.37 =勝者No.45  
37は模型ではできるが建築では無理、やややりすぎ感。構造・設備屋さん泣かせか。

3) 準々決勝15:00~15:30
①第1試合 No.25(第1シード) VS No.11 =勝者No.25  
25はよく考えている。シード校強し、圧勝
②第2試合 No.14 VS No.44 =勝者No.14  
14は共同空間にヒントを投じている。
③第3試合 No.21(第2シード) VS No.10 =勝者No.21  
21は移住がうまい。工法的にもきれいで地味なテーマながら好感が持てる。10は、農業がどこまで取り込めるかもう少しプレゼンでわかれば。
④第4試合 No.15(第3シード) VS No.45 =勝者No.15  
15は、地域のことを良く考えた提案が特に良い。

4) 準決勝15:30~15:45
①第1試合 No.25 VS No.14 =勝者No.25  
14は、発想は良いのだがプランが画一的。丁寧なプランが望まれる。なぜ川の断面書かなかったのか。
②第2試合 No.15 VS No.21 =勝者No.15  
15は意図が分かりやすく、地域と暮らしの発想がうまく出ている。21は地域木材にもう少しの工夫とプランは面白いのだが働くところにもう少し書きこみがあれば。

5) 決勝戦15:45~16:00 No.15 VS No.25 =優勝 No.15  
秀作同士の接戦。勝敗のポイントは「地域」の捉え方か。25はやや拠点的でその点で15が勝る。

6) その他
審査員特別賞としてベスト8進出のNo.21を選出

(3)審査結果

優 勝:No.15
準優勝:No.25
ベスト8:No.10 11 14 21 44 45
審査委員長特別賞:No.21